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不動産売却後の確定申告は必要?必要書類と準備方法を紹介

いえの売り方

川鍋 錠二

筆者 川鍋 錠二

不動産キャリア30年

不動産業界歴30年の豊富な知識と経験を活かし、お客様にとって最良の選択ができるよう、サポートします。長年の実績をもとに、具体的で信頼できるアドバイスを提供いたします。


こんにちは、いえプロ不動産です。


不動産を売却した後、「確定申告って自分にも必要なの?」と悩む方は少なくありません。初めて不動産を売却された方にとって、確定申告や必要書類の準備は難しそうに感じるものです。


本記事では、不動産売却時に確定申告が必要となるケースや、具体的な提出書類、特例利用時の注意点、申告までの流れを分かりやすく解説します。これから不動産の売却や申告を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。



確定申告が必要になるのはどんな場合か


不動産を売却して譲渡所得が生じた場合、原則として確定申告が必要です。譲渡所得は、不動産の売却金額から取得費および譲渡費用を差し引いて計算します。たとえば、売却価格が取得費や譲渡費用を上回ると利益(譲渡所得)が生じ、申告が求められます。国税庁によれば、土地や建物の譲渡所得は給与所得などとは別に課税される「分離課税」の対象ですので、ご注意ください(譲渡所得の算出方法および分離課税について)。


また、譲渡所得がマイナスになった、つまり“売却損”が出た場合でも、一定の要件を満たすケースでは申告することで所得控除などのメリットを得られることがあります。自宅(居住用財産)を売却した際、損失がある場合には他の所得との損益通算や繰越控除が認められる制度もありますので、ご自身のケースに当てはまるか確認されることをおすすめします。


分かりやすく整理した表をご用意しました。

ケース概要確定申告の要否
譲渡所得がプラス(利益がある) 売却価格から取得費・譲渡費用を差し引いて利益が発生 原則として必要です
譲渡所得がマイナス(損失がある) 自宅売却で、要件により損益通算や繰越控除が可能な場合があります 条件によっては申告することでメリットがあります
給与所得などとの課税区分 不動産譲渡所得は「分離課税」とされ、他の所得と別に課税 別途申告が必要です

確定申告に必要な基本書類一覧


不動産を売却して確定申告が必要になった際に準備する書類は、自身で用意するものと税務署や国税庁サイトから取得するものとに分かれます。まず、以下の表をご覧ください。

書類 入手先・備考
確定申告書B様式(第一表・第二表) 税務署または国税庁のホームページから入手します。給与所得者も概要を記入。
確定申告書第三表(分離課税用) 譲渡所得を記載するため、税務署または国税庁サイトより取得します。
譲渡所得の内訳書 売却価格や取得費、譲渡費用などを明記する書類で、税務署や国税庁サイトから入手できます。

これらはいずれも譲渡所得を正しく申告するための基礎書類で、税務署や国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で取得・作成することが可能です。


次に、自分で用意が必要な書類をご紹介します。

書類 目的・備考
売却時および取得時の売買契約書(コピー) 取得価格や譲渡価格を証明するうえで重要です。売却・購入両方を用意しましょう。
登記事項証明書(全部事項証明書) 法務局で取得します。不動産の所在地や所有者を証明する書類です。
取得費・譲渡費用の領収書など 仲介手数料、登記費用、測量費、リフォーム費など、譲渡所得計算の際の必要経費として提出します。

登記事項証明書は、法務局の窓口やオンラインで取得可能で、売却対象ごとに必要になることもあります。


最後に、給与所得者の方が加えて準備すべき書類です。

書類 目的・備考
源泉徴収票 給与所得との合算や損益通算を行う際に参考資料として役立ちます。
本人確認書類(マイナンバーカード等) e‑Taxや郵送、窓口提出時に必要です。

源泉徴収票は必須提出ではないこともありますが、譲渡損益の通算や控除適用を確認する際に手元にあると安心です。


特例を利用する場合に追加で必要となる書類


不動産を売却して「居住用財産の3000万円の特別控除」を利用する場合には、確定申告において基本の書類に加えて、以下のような居住を証明する資料が必要です。たとえば、戸籍の附票や住民票の除票などを市区町村役場で取得し、提出します。これは、以前住んでいた建物を売却する場合に特に求められます。これらにより、売却した不動産が居住用であったことを税務署に証明することができます。


さらに、「所有期間10年超の軽減税率の特例」を併用して適用する場合には、追加で必要な資料は特にありませんが、所有期間が条件を満たしているか確認するために登記事項証明書や取得日を確認できる資料の準備が重要です。売却した年の1月1日時点で所有期間が10年を超えている必要があるため、登記簿や売買契約書に記された取得日を正確に把握しておくことが必要です。


下表に、各特例ごとに追加で必要となる主な書類をまとめました。

利用する特例 追加で必要な書類 取得先
居住用財産の3000万円特別控除 戸籍の附票、住民票の除票など居住証明となる書類 市区町村役場
所有期間10年超の軽減税率の特例 登記事項証明書、売買契約書など所有期間を確認できる資料 法務局、保存書類

どの特例が適用できるかは、ご自身の売却対象となる不動産の状況によって異なります。そのため、どの特例を利用できるかを事前に税務署や専門家などに確認したうえで、必要な証明書類を早めに準備されることをおすすめします。特に、役所で取得に日数がかかる書類もあるため、申告期間に間に合うよう余裕をもって準備されるのが安心です。


書類準備のポイントと申告方法の流れ


不動産売却に伴う確定申告の書類準備では、提出期限に余裕を持つことが非常に重要です。税務署での窓口提出やe‑Tax、郵送などさまざまな提出方法がありますが、それぞれの特徴を理解しておくと安心です。また、不備や漏れを防ぐために記入例やチェックリストを活用するとよいでしょう。

準備項目 内容 注意点
書類取得の余裕 登記事項証明書や領収書の取得には時間がかかることがある 必ず申告期間(2月16日~3月15日)に間に合うよう、余裕を持って取得
提出方法の選択 税務署への持参、郵送、e‑Tax それぞれメリット・デメリットがあるので、自分にあった方法を選ぶ
チェックリスト活用 記入ミスや漏れを防ぐため、自己チェックを徹底 記入例やチェックリストを使い、不備を事前に防止

まず、登記事項証明書や売買契約書、領収書などの書類は、取得に時間がかかることがあるため、早めに準備することが大切です。特に納税地の税務署への提出期限である2月16日から3月15日までに間に合うよう、余裕をもって揃えておきましょう 。


提出方法には、税務署への「窓口持参」「郵送」「e‑Tax(電子申告)」の三つがあります。それぞれの特徴は以下の通りです:


  • 窓口持参:税務署職員に質問でき、受付印をもらえる安心感がありますが、繁忙期は非常に混雑する可能性があります 。
  • 郵送:自宅から送れるため便利ですが、通信日付印が提出日として扱われるため期限内の消印を確認する必要があります 。
  • e‑Tax:24時間いつでも提出でき、還付処理が早いなどのメリットがありますが、マイナンバーカードやスマートフォン/ICカードリーダーの準備が必要です 。


最後に、書類の不備や記入漏れを防ぐためには、記入例やチェックリストを活用することが有効です。各項目を提出前に再度確認し、帳票の記載金額や日付が正しいか、必要書類が全て揃っているかどうかをチェックしましょう 。


まとめ

不動産を売却して初めて確定申告が必要になる方にとって、事前の準備が何より大切です。譲渡所得の計算や必要書類の準備には時間がかかることもあるため、早めの行動が安心につながります。また、申告内容や利用できる特例によって求められる書類が異なるため、一つひとつ確認のうえ丁寧な対応が肝心です。不明点や不安があれば迷わず専門家へ相談し、ご自身の大切な資産を守るためにも確実な申告を心がけましょう。

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